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広島を拠点に津軽三味線をお仕事にして生活しています。日々の出来事や面白いと思ったことなどを書いています。かわいいキャラやゴキゲンな音楽が好きで、手が汚れる(泥とか)のが嫌いです。
2019年06月21日 (金) | 編集 |
三味線という楽器も、他の楽器同様メンテナンスが必要なのですが、楽器屋さんにメンテナンスをお願いしていた三味線が戻ってきました。

今回お願いしたのはかんべり修理とハ調整です。

かんべりというのは、三味線という楽器は糸(弦)を押さえる時に、指を立てて押さえるので、どうしても棹の面(ギターでいう指板に当たるところ)が削れてきます。

この削れてしまうことをかんべりと言います。

削れてくると、ツボ(ポジション)を指で押さえた時にノイズが混じってしまったり、ピッチが合いにくくなってしまうので、定期的に(かんべりがひどくなってきたな〜と思ったらでいいのですが)棹の面を削ってもらってツルツルにしてもらいます。


で、ハ調整というのは、三味線の胴(ギターで言う所のボディ)は、棹の延長線上のラインよりも少し下げて取り付けてあるのですが、これが何度も皮を貼り直したり、かんべりをしたりしたりするなどで相対的に上がってきます。

そもそも、なぜ下げてあるかなのですが、駒(ギターでいうところのブリッジ)を掛けた時に、糸が概ね水平になるようにセッティングするためです。

ハが上がってくると、演奏しにくくなったり、音も悪くなるので、これも調整してもらいます。

下棹の中子の角度を調整してもらうのです。

中子はにかわで付いているので、自分ではなかなか調整できませんが楽器屋さんにお願いすればしてもらえます。

ハ調整は文章だとわかりにくいですよね、すみません。。


そんなメンテナンスをしていた三味線が戻ってきたってことです。

久々に持ったマイ三味線ですが、改めて持つと重いw

セッティングが今回は大幅に変わったので、慣れるのにある程度時間がかかりそうですが、音はメンテに出す前よりもよくなった気がします。

三味線に限らず、全ての楽器は道具ですので、メンテナンスというものはとても大切ですね。

車も道具ですが、メンテナンスしない車なんて怖くて乗れませんしw

なんにせよ、手をかけてあげるのは大事ですね。
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